北欧からの便り(11月) :Skantiqueさんより
2015.11.24 ALL, イベント情報
Skantiqueさんより、11月のお便りが届きました。
9月と10月に続いて3通目のお便り。
お知らせしてからあっという間に季節も変わり、
12月に開催されるイベントも、もうすぐそこ。
今回はイベントに持ってきてくださるアイテムのこと、
アイテムへの想いが綴られています。
(読み進めるほどにわたしもお買い物欲がむくむくと沸いてきました 笑)
== 11月のお便り ==
毎日のように散歩に来ているこの池に薄い氷が張りました。
冬時間に変わり日本との時差は8時間です。
この辺りでは3時半過ぎには暗くなってしまいます。
陽が出ている時間はその時間にしかできないことを
ちょっぴり焦りながら進めてきました。
展示をさせてもらえることが決まってから
充分にアンティークが用意できるかという不安を抱えてきましたが、
11月に入り買付けたものを一通り眺めて
きっとこれで大丈夫、と満足できました。
今は早くお披露目したくて展示の日を人一倍楽しみにしています。
影も美しい手刺繍のクロス。
こちらは最初の展示『Skantique Textile Collection』でご覧いただけます。
手刺繍、手織り、手縫いと
手で作られたものに深い愛着を覚えます。
絶対的に好き、という感覚だけでテキスタイルを集めてきました。
手で作られたものは一点しかないものがほとんどです。
それでいて、作った方の感性と技術が表れています。
買付け先でたくさんテキスタイルは見掛けますが
実際に欲しいと思うものには月に1、2点出逢えるかというところ。
だからこそ心を鷲掴みにされるくらいのテキスタイルを見つけた時は
時が止まるほどうれしいです。
美しい手仕事を見ることが大好きです。
私は見るのは好きでも実際に手を動かして作ることを得意としていないです。
実際に作れない私がテキスタイルコレクションという展示を
してもいいものなのだろうかと思い、
せめて今の自分にできることを全部しようと
分からないことを周りに質問して回りました。
昨年まで手工芸学校に通っていたので
幸い頼れる方がいるのがなんともありがたいです。
テキスタイルにおいては前々校長先生や織りの先生、
3年間織りを専攻していた友人に手取り足取り教えて頂きました。
特に手織りの知識がないので教えて頂けて助かりました。
校長先生に至っては家までわざわざいらしてくださり、
古い生地の洗い方や干し方、ピューター刺繍のかばんの修理の仕方、
縫い方、使う糸までも教えてくださいました。
さらにはテキスタイルだけではなく
家中に飾っているアンティークの歴史や背景を丁寧に解説してくださり、
私は自宅にいながらしてマンツーマンレッスンを受けていたのです。
スウェーデンの手工芸品の中でひときわ雰囲気が違うのがサーミの工芸品です。
サーミ人はスカンジナビア半島の北部からロシア北部にかけて住んでいる
先住民族です。
8万人いるとされているサーミ人のうち
スウェーデンに住んでいるのは2万人だそうです。
半数以上はノルウェーに居住しています。
どうしてなのかは説明できませんが無条件にサーミの工芸品が好きです。
ストックホルムにある北方民族博物館では
サーミのコーナーについ長居してしまいます。
トナカイの革にピューターという金属で刺繍されたブレスレットやバッグ。
元来革製品も金属もさして好まないのですが
サーミのものだけはなぜか強く惹き付けられます。
トナカイの革のなめらかな触り心地
冬空の星座のように光るピューター刺繍
今までどんなバッグを持っても何かに満足しきれていませんでしたが
ピューター刺繍のバッグと出逢えてからは
自分の一部のように馴染んでいます。
この良さを伝えられたらと思い、
展示までに一つでも多く見つけようと探してきました。
こんなに揃っているのはスウェーデンでも見たことがありません。
ご紹介させていただいたアイテムは
最初の展示『Skantique Textile Collection』でご覧頂けますので、
この機会にぜひお手に取ってみられて下さい。
展示では一人でも多くの方とお会いできることを願っています。
心よりお待ちしております!
Skantique
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Skantique 北欧アンティーク展
12/ 4 fri – 6 sun vol.1『Skantique Textile Collection』
12/11 fri – 13 sun vol.2『1920’s X’mas』
※会期中は12〜19時に営業時間を変更して開催いたします。
※それぞれ最終日の日曜は18時までの営業となります。
vol.1 『Skantique Textile Collection』
スウェーデンの手刺繍、手織りの生地を
長い期間掛けて少しずつ集めてきました。
お気に入りのテキスタイルコレクションをお披露目いたします。
博物館でしか見たことのなかった1700年代の刺繍サンプラーから
普段使いの手刺繍のクロスまで。
また、手芸にまつわる道具や材料も集めました。
糸巻き、かせくり、アイロン、ボタン、テキスタイルの本など。
くわえてサーミの工芸品のピューター刺繍のアイテムも。
vol.2 『1920’s X’mas』
Skantiqueが想いを寄せる’20年代のクリスマス’。
大好きでコレクションしている1920年代の洋服、かご、アクセサリーがそろいます。
20年代のクリスマスはきっとこうだったのでは、と思いながら
探し出したクリスマスのアイテムたち。
味のあるサンタ、オーナメント、年代の深めの食器も並びます。
大切な方やご自分へのプレゼントにしたい特別なものたちを集めました。
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Skantique(スカンティーク)は北欧アンティークのお店です。
自然豊かな北欧の地、誰かのもとで大切にされてきた品々たち。
過ごしてきた時間が物語を宿して生きているかのようです。
わたし自身スウェーデンで生まれ、日本で育ち、
3年前にだいすきなこの地に戻って来られました。
湖と森の側に暮らしながら
ものがもの以上となったアンティークを
心をこめてセレクトしています。
特別な空気をまとったアンティークが
あなたと暮らす空間、あなたと過ごす時間を
1ミリでも豊かにしてくれることを願っています。
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