北欧からの便り(10月) :Skantiqueさんより

2015.10.26 ALL, イベント情報


9月にご紹介させてもらった、Skantiqueさんの12月の展示イベントとお手紙

その後も何度かやりとりを重ね、
日常のたわいもないことや
12月の展示イベントをああしようこうしようと
連絡を取り合っています。

彼女の言葉に励まされたり、刺激をもらったり。

遠く離れた距離を埋めるように
たくさんの言葉を交わしています。

 

イベントの内容も少しずつ決まってきました。

 

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Skantique 北欧アンティーク展

12/  4 fri –   6 sun vol.1『Skantique Textile Collection』
12/11 fri – 13 sun vol.2『1920’s X’mas』

※会期中は12〜19時に営業時間を変更して開催いたします。

 

vol.1 『Skantique Textile Collection』

スウェーデンの手刺繍、手織りの生地を
長い期間掛けて少しずつ集めてきました。
お気に入りのテキスタイルコレクションをお披露目いたします。
博物館でしか見たことのなかった1700年代の刺繍サンプラーから
普段使いの手刺繍のクロスまで。
また、手芸にまつわる道具や材料も集めました。
糸巻き、かせくり、アイロン、ボタン、テキスタイルの本など。
くわえてサーミの工芸品のピューター刺繍のアイテムも。

 

vol.2 『1920’s X’mas』

Skantiqueが想いを寄せる’20年代のクリスマス’。
大好きでコレクションしている1920年代の洋服、かご、アクセサリーがそろいます。
20年代のクリスマスはきっとこうだったのでは、と思いながら
探し出したクリスマスのアイテムたち。
味のあるサンタ、オーナメント、年代の深めの食器も並びます。
大切な方やご自分へのプレゼントにしたい特別なものたちを集めました。

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そして、10月のお手紙が届いています。

9月は自己紹介も兼ねたご自身のこと、
10月は買い付けのきっかけや
Skantiqueさんを支えてくれている周りの人たちのこと、
今月もとても興味深い内容です◎

 

== 10月のお便り ==

 

1

湖まですぐの場所に引っ越してきてから一年以上が経ちました。
気が向くと一日に二度も湖畔をお散歩しています。

 

2

その湖から流れ出ているこの川を渡って 買付けに行っています。

始めの頃は手探りだった買付けも
ここ一年でようやく自分のペースと方法を見つけられました。

それはなによりも周りの助けがあってこそのことです。

 

 3

ご縁があって89歳のおばあちゃんが住む
このお家の2階を借りて住むようになってから一年ちょっと。
だんだん大家さん家族との距離が縮まり、
いつの間にか家族の一員のように気にかけてもらえるようになりました。

おばあちゃんには50代半ばの双子の娘がいます。
右の写真の真ん中に写っているのはおばあちゃんのお姉様で、
家族で野外のオークションに出掛けた日の様子です。

そして、こんなに幼くしてオークションデビューをしている娘たち二人こそが
私の買付けの先生でもあります。


ここのお家に引っ越してきて間もないある日の朝。

遅くまで寝ていると 私を呼ぶ声で目覚めました。

バルコニーに出てみると
『今からガレージセールに行くから良かったら来る?
すぐに出掛けるよ』
と声を掛けてもらいました。

寝起きだったけどとにかく急いで着替えて 車に飛び乗りました。

そして、起きて10分もしない内に知らない場所へ向かっていました。

 

ガレージセールをしている大きなお家の駐車場に着くや否や
双子二人はお庭まで小走り !

まさか走るとは思っていなかったので出遅れてしまった私。
二人を追いかけてお庭に着くと私たちは一番乗りでした。

家主さんには
『駐車場から走って来たのが見えたよ。
そんな人は初めてだよ、さすがだね』と褒められてしまうほどでした。

アンティーク探しを極めている二人は一刻も無駄にしません。
こういうガレージセールはいちばんに見ることが大切だそうです。

二人の判断のおかげで私たちは他の方が来る前に一通り見ることができました。

 

4

わたしは手書きの古い紙テープのメジャーがたくさん入ったものと、
こまごまとしたものを買付けました。

一人先にお買い物を終えて家主さんの倉庫を覗いていると、
そこは家主さんたちのコレクションしているもので埋め尽くされていました。

残念ながらこの建物の中のものは売り物ではなかったのですが、
窓越しに眺めて双子二人を待っていました。

 

5

双子の妹さんは以前アンティークショップを営んでいました。

広い彼女のお家には古いものから作家さんのものまで至る所にあります。

彼女のコレクションを見ては
いつか出会いたいと思っているものがたくさんあります。
なかなか見つからない糸巻きホルダーをトイレットペーパー立てにしているのを見て、いつかは私も と思ったものです。

右下の蓋付きのかごは祖母から譲り受けたものだそうです。 

 

双子の先生たちからは古いものの背景だけでなく
アンティークの見つけ方、回る時の時間配分、

素早い判断力が必要なことを教えていただきました。

そして、買付けはスポーツなのだ と。
二人とアンティーク探しに出掛けると車を降りてからの移動は基本小走りです。
しまいには汗ばみ息が上がってしまいます。

 

そんな素晴らしい先生二人のおかげで
たくさんのことを学ばせてもらっています。

その成果を少しでも出せるように
12月の展示に向けて引き続き準備を進めていきます。

 

Skantique

 

 

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Skantique(スカンティーク)は
北欧アンティークのお店です。

自然豊かな北欧の地、誰かのもとで大切にされてきた品々たち。
過ごしてきた時間が物語を宿して生きているかのようです。

わたし自身スウェーデンで生まれ、日本で育ち、
3年前にだいすきなこの地に戻って来られました。
湖と森の側に暮らしながら
ものがもの以上となったアンティークを
心をこめてセレクトしています。

特別な空気をまとったアンティークが
あなたと暮らす空間、あなたと過ごす時間を
1ミリでも豊かにしてくれることを願っています。

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現在はDMを制作中。

仕上がったらまたご紹介させていただければと思います○
(ご希望の方にはご郵送いたしますので、詳細はまた追って、、!)