北欧からの便り と 12月のこと

2015.09.30 ALL, イベント情報


それは4月のこと。


普段良くしてもらっている知り合いの方が
ひとつのイベントを紹介してくださいました。


彼女もまた まっすぐにひたむきで、美しく優れた審美眼を持っています。
お好きなセレクトではと思い、ご案内させて頂きました。

そう丁寧に綴られたFさんの文章に
なぜかとても強く惹かれて、
導かれるようにイベントへ足を運ばせていただいたのは言うまでもありません。

 

まだ見たことのないものがたくさんあって、
気になるものがとにかくたくさんあって、
手に取ると丁寧にそのものの背景を説明してくださって、
ふるいものへの愛情をひしひしと感じる
たまらなく幸せな時間と空間でした。


そんなこんなで、その場では普通にお買いものをさせていただいて帰路へ。

 

数日後、Fさんとご一緒にお店へ来てくださったのが、
そう、今回ご紹介させていただくSkantiqueさんです。

その場では他愛もないお喋りさせていただいていたのですが、
ご帰国されたあと、6月にいただいた一通のメール。

そこからわたしとSkantiqueさんの交流がはじまりました。

知り合ってまだ間もないけれど
現在に至るまで古くからの友人のようにいろいろ共有し合っています。

 

そして、今回ご縁があり、
12月にSUNNY CLOUDY RAINYの店頭で
2回の展示イベントを行っていただくことになりました。 

 


 

Skantique 北欧アンティーク展(仮)

12/4 fri – 6 sun vol.1
12/11 fri – 13 sun vol.2
※会期中は12〜19時に営業時間を変更して開催いたします。

 


 

前にもちらりと書かせていただいたのですが、
彼女の審美眼はとても素晴らしく、心の内側に深く響く。

眩しいほどまっすぐで丁寧な方。

そんなSkantiqueさんからのお便りを
12月までの間、毎月届けていければと思います。

 

== 9月のお便り ==

 

01

買付けを始めたのは三年前。
スウェーデンにもう一度住もうと決め、移ってきたその日からでした。

スウェーデン南部の街で生まれ育った私は七歳までそこで暮らしていました。

その後はずっと日本に住んでいましたが、
三年前に大好きなこの地に戻って来られました。

スウェーデン語を忘れてしまった赤ちゃんのような状態からの再スタート。
相手が何を言っているのかほとんど分からない状態で、
一から学習し直しでした。

本当はすぐにでも働きたかったのですがそう言う訳にもいかず、
始めの二年間は手工芸の学校に通っていました。


言葉の習得と課題の提出に追われ、この部屋に戻るとぐったりしていました。

 

そんな日々の中で北欧のヴィンテージやアンティークを買付けに行くことは
息抜きにもなっていました。

ありがたいことに、日本を発つ前に
二軒のお店の買付けをさせてもらえることが決まっていました。
それぞれのお店に合うようにと考えながら、
アンティークを選ぶことは時間を忘れさせてくれました。

 

02

初めて買付けをしたのはデンマークのこのお店でした。


03

その時に出会ったものの一つがこちら。

イースターの卵形のチョコレートの型です。
とても想い出深いものです。

その後三年間同じものを見掛けたことはありません。

古いものとの出会いは一期一会なのだと、
振り返れば振り返るほど思うようになっています。

前に見つけたものでまた出会いたいと願っているものは
いくつもあります。

 

04

二年間通った学校も終わったので自分で会社を始めました。

同時に、ご縁があって今のお家に引っ越してきました。
一階に大家さんたちが暮らし二階を私が借りて住んでいます。

それまでは買付けたものを日本のお店に卸していましたが、
ゆとりができたので自分でもオンラインショップを始めようと
準備を進めていきました。

お店を始めたのは流れのようなもので、
自分がしたいことを純粋にしているだけのつもりでした。

その先のお客様とのつながりや、お店を通じてどなたかに出会えるなどとは
考えていませんでした。

 

ひっそりと始めた小さなお店でしたが、印象的な出会いがいくつかありました。

その中のお一人が SUNNY CLOUDY RAINYの店主のkanacoさんです。

出会って間もないのにそうとは思えないほど。
10年前からの友人のようです。

私たちを繋いで下さった共通の友人のおかげで、kanacoさんと出逢え、
12月に二つイベントをさせていただけることになりました。

イベントまであと二ヶ月。

ベストを尽くした買付けをこつこつと進めていきたいと思います。


Skantique

 

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Skantique(スカンティーク)は
北欧アンティークのお店です。

自然豊かな北欧の地、誰かのもとで大切にされてきた品々たち。
過ごしてきた時間が物語を宿して生きているかのようです。

わたし自身スウェーデンで生まれ、日本で育ち、
3年前にだいすきなこの地に戻って来られました。
湖と森の側に暮らしながら
ものがもの以上となったアンティークを
心をこめてセレクトしています。

特別な空気をまとったアンティークが
あなたと暮らす空間、あなたと過ごす時間を
1ミリでも豊かにしてくれることを願っています。

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(余談)

Processed with VSCOcam with f2 preset

わたしが春に手にさせていただいた、
Skantiqueさんの北欧アンティーク。

お花のフードドームと白樺のトレイ。
他にもいくつか。

お土産でいただいたお花のピンは
ちょうど自分の生まれ年のものだったのが
うれしい思い出です。

 


Processed with VSCOcam with f2 preset

そうそう、
以前にちらりと綴っていたSkantiqueさんがご参加された、
北海道にあるスイノカゴさんでの『百年の記憶』。

こちらが好評につき、冬に巡回展を開催するとのこと。
今度は東京でのお披露目になるのだそうです。

日程は【12/19(土)・20(日)】。

詳細は追ってブログなどで告知されるようですので、
気になる方はぜひこまめにチェックしてみてくださいね。

わたし自身もとーってもたのしみ !
今からわくわくしています。

 

 

それでは、10月に続きます。