旅の記録〈OKI & IZUMO〉

2023.11.01 ALL, 旅のこと, 日々のこと

(雑記)

足を運んだ場所、
気に留めたこと、
幸せな気持ちとか
お買いもののこと
などなど。

 

 

10月の終わり、二度目の隠岐の旅。
馬に会いに行きたかったのと、泊まりたい宿があったのが今回の目的。

 

旅の始まりは いつも決まって雨が多い。

まだ朝のはじまる前、夜の続きの時間。
あたりは暗く小雨の降りしきる中、家をあとにした。
空港へ向かう電車でふと顔を上げると 車窓からはピンクとムラサキのグラデーションが広がる朝焼け。

なんだかいい予感。

 

着く頃にはすっかり天気も回復して、飛行機と船を乗り継いで隠岐の島へ。

 

フェリーに乗る前には「ファミリーレストラン いりふね」でお昼ごはん。
レトロな佇まいがなんだか懐かしい気持ちにさせてくれる。

無性にオムライスが食べたくて、、選んで正解!美味しかった!

 

船の構造や曲線が好き。

甲板のベンチで本を読んだり、うとうとしたり。
風を浴びながら西郷港(隠岐の島町)から菱浦港(海士町)へと向かう。

 

目的地のEntôへ。
足を踏み入れると目前のおおきな窓から海が迎えてくれる。

 

安永ケンタウロスさんが撮影された写真のポストカードをいくつかある中から選ばせてもらった。
わたしは迷いなく馬を選ぶ。

 

泊まったお部屋は Annex NESTのNEST 1。
扉を開けると窓からは視界いっぱいの海と島々。

まるで海に浮かんでいる小さな小舟みたい。

 

自転車をレンタルして島をめぐる。
隠岐神社へ行ってみたり、レインボービーチへ行ってみたり。
(海の透明度が高いこと高いこと)

 

窓の外に行き交う船をぼーっと眺めながら、買って帰ってきた たぬきケーキでティータイム。
ふふ。目が合って思わず笑みがこぼれる。

 

旅のお供は 星野道夫さんの「旅をする木」。
ずっと長い間、読もうと思ってもページが進まなくて途中になったままだった。
今回意を決して旅に持参したわけなのだけれど。

それがもう自分でもびっくりするくらい、すらすらと読める。
そしてページをめくるたびにわくわくする。

どうしてだろう?
旅といういつもの日常から離れた心境の変化?
近年よく北海道を旅したり、先日はアイスランドを旅してきたから?
アラスカという土地が北の国々にどこかリンクするところがあって自分の中でもふっと腑に落ちたのだろうか。

船に揺られている時間、夜の時間、移動時間、バッグにずっと入れておいて少しずつ少しずつページを進めていく。
(ちょうど帰りの飛行機の中で読み終えた)

生きることにまっすぐ向き合う。
自然をまっすぐに受け入れる。
星野道夫さんの考え方にすごく背中を押されて、ふと心が軽くなった。
わたしも生きている間にいっぱい冒険したいと思った。
そしてこの本を通して大切なかけがえのない言葉をたくさん得ることができた。

今、ちゃんと向き合って読了できてよかったと心から思う。

 

海を正面に少しずつ暮れていく空を眺めながら心地よい音楽に耳を傾けての夕食は絶品。
牡蠣にお魚に隠岐牛にサザエに… 地元の美味しいものに舌鼓を打つ。
五感をフルに使った贅沢な食事。
(暗がりでの写真が下手すぎて略…)

夕食のあと外へ出てみると満月と木星が綺麗に並んでいる。
月が明るくってたくさんは見えないけれどそれでも輝いて見えている星々。
そこには天体望遠鏡がセットされていて、覗かせてもらってしみじみと感動。

 

部屋の窓からはこの光景。

満月に寄り添う木星。
海に映る月の道。

いい夜だ。

 

 

翌朝は早起きをして空を眺める。
美しい朝日、刻々と変わっていく空の色。

朝が来る。

 

早めに朝食を済ませて、近くをお散歩したり。
そして出発前にティータイム。

コーヒーと持参したtoheさんのスコーン。

 

フェリーで一路 別府港(西ノ島町)へ。

滞在時間は3時間ちょっと。
レンタカーを借りて、さぁ馬たちへ会いにゆくよ。

 

前回の記憶を頼りに、赤尾展望所、摩天崖、国賀海岸あたりをぐるっとまわる。

「この前はここにいたはずなのに!」
「あれ、こんなところにもいる!」
「遠くにシルエットの見えるあの丘を目指そう」
「目的地と違うけれどちょっとこっちに曲がってみようかな」
思うまま夢中で車を走らせて島を駆け巡る。

わたしの気配を感じてこちらをじっと見つめてきたり、ゆっくり歩んできて撫でさせてくれたり、オナモミをたくさんくっつけていたり。
あぁ、なんて可愛いの。

 

圧倒されるくらいに濃く深い海の青、
視界におさまりきらないくらいずっとずっと続く水平線、
自然の織りなす色が重なりあって生まれる奥行きのある景色、
あたりは鳥の声と草が擦れる音だけ、
そんな場所でおおきくおおきく深呼吸した。

 

時間がないー!と思いながらも立ち寄ったSailing Coffeeさんで頼んだ カフェラテとプリン。
これがまたとっても美味しくって。持ち帰らせてもらったチーズケーキもまた絶品で。
もっとゆっくりしたかったなぁ、と、後ろ髪引かれながらフェリーの時間は目前。

 

またね、隠岐の島。
またね、馬ちゃんたち。また会いに来るからね。

 

 

七類港へ到着したあとは 島根の端っこ美保神社へ。
お客様から「とても良かった」と聞いていたのでぜひ訪れたいと思っていた場所。
商売繁盛の神様と聞き、これはもう行かねば、と。

そこから出雲へ移動してその日は出雲泊。

明朝は 出雲大社をお参りして、稲佐の浜まで歩いてみる。

ピンクとシロの綺麗な貝殻ふたつ。

 

道すがらふといい香りがただよってきて、思わず振り返る。
銀木犀の花が咲いていた。(初めてみた銀木犀!)

 

10/31は ぜんざいの日 だったようで、ぜんざいを大盛りでいただく 笑
さらにおまけでぜんざい餅付き。(ありがとうございます)

 

そして前回から再び必ず訪れたいと思っていた雲州平田の鍛冶屋と料理へ、ランチを食べに少し足を伸ばす。

柿のサラダ、マルゲリータ、ティラミスとコーヒー。
どれも本当に本当に美味しくって大満足。
こんなお店が近くにあったら通うのにな。。

 

 

余談…
旅の途中でとてもとても親切にしてくださった方がいて 名前も連絡先も聞かずにお別れしたのだけれど、あれは八百万の神様だったのかななどと思ってみたりする。
(そう、出雲は神在月)

出雲に行くといつも不思議なことが起こる。

なんとも心に残った今回の旅の思い出のひとつ。

 

 

お土産にはバラパン。
見かけたらやっぱり買いたくなっちゃうよね 笑

 

 

さぁ、次はどこへ行こう。

 

 

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