旅の記録〈 SAROBETSU & REBUN & RISHIRI 〉 -2

2024.07.09 ALL, 旅のこと, 日々のこと

(雑記)

足を運んだ場所、
気に留めたこと、
幸せな気持ちとか
お買いもののこと
などなど。

 

 

北へ、北へ。
花を求めて北を目指す旅。

サロベツ原野、礼文島を経て、利尻島へ到着。

この日は 明朝の4時半登山開始に向けて早めに就寝。
3時に起きたら外はもう薄ピンクで朝が始まっていた。

 

4:40、いざ利尻富士(1,721m)へ。
朝のにおいと森のにおいを胸いっぱい深呼吸しながら樹林帯を進む。

ウメガサソウ

 

ゴゼンタチバナ

 

マイヅルソウ

 

イワギキョウ

 

ハンゴンソウ

 

コケモモ

 

やがて森林限界をむかえ、標高が高くなってくるにつれ少しずつ変わってくる植生をたのしみながら、8号目の長官山でようやく目指す山頂が見えてくる。

 

キクバクワガタ

 

ハクサンチドリ

 

オオカサモチ

 

リシリアザミ

 

キバナノコマノツメ

 

ミヤマアズマギク
エゾツツジ

 

山の稜線が美しい。
頂上まであと少し。
(風が強すぎて吹き飛ばされるかと思った…)

 

イワベンケイ

 

バイケイソウ

 

ヤマハナソウ

 

ヤマガラシ

 

エゾノハクサンイチゲ

 

イワウメ

 

イワヒゲ

 

チシマフウロ

 

頂上の景色。
ここまで約5時間。

 

下りはもうクタクタで下山にも5時間かかってやっと地上へ。(本来は下りの方が時間がかからないのだけれど、わたしは下りが苦手なのもあり上りと同じだけ時間がかかってしまう)
帰りに汲んだ甘露泉水がとても美味しかった。

 

まだ時期が少し早かったからなのか、利尻富士の9合目にお花畑は見当たらず。
リシリヒナゲシやボタンキンバイソウ、エゾコザクラ、見てみたかったなぁ。
礼文ではレブンキンバイソウやチョウノスケソウが見れず心残り。

花の時期は短いしあっという間に移り変わる。
毎年必ずそこに咲くとも限らないし、高山植物の小ささは見落としがちだったりもする。

それでもこんなにたくさんの花々に出会えたことには 嬉しさがじんわりと滲む。
旅先をここに決めてよかったなと心から思う。

高い山の強い風が吹く中で、あんなにも華奢で小さな花々がちゃんと根を張って力強く生きていることには心打たれるものがある。

出会えなかった花々に会うために、きっとまた別の機会に来ることになるのかな。
淡く胸に抱いて花々を記憶に刻む。

 

 

鴛泊灯台

 

帰りのフェリーから臨む利尻富士。

稚内までの航路は外のベンチでうとうと。
晴れていて風が気持ちいい。

 

SSAWのスタッフさんがおすすめしてくれた流氷まんじゅうが美味しかった^^

 

稚内から新千歳空港へ飛び、北海道最後の締めくくりはgrisさんへ。
桃とパプリカのサラダ、北海道キャベツの春巻き、コーンバターラーメン、などなど。
お出汁の味がやさしくて、今回も大満足!

 

 

 

北へ北へと向かう旅は、わたしというひとりの人間をリセットしてそこから十分に満たしてくれた。

またひとつ素晴らしい場所を知る。