Ísland〈day1,2〉 - skýjað, rigning, stundum sól –
2023.07.31 ALL, 旅のこと, 日々のこと
《 27 June – 5 July, 2023 Iceland 》
Ísland
ー kýjað, rigning, stundum sól 曇り、雨、時々晴れ ー
あの日々は夢だったのか。
はたまたひとときの幻をみていたのか。
夢としていて長らく憧れ抱いていたアイスランド一周の旅から1ヶ月が過ぎようとしている。
わたしの頭と心はまだ旅の整理が追いつかず、今もどこかぼうっとあの旅の日々をなぞっている。
それは思っていたよりもずっとずっと感動的で。
想像していたよりもずっとずっと広大で果てしなくて。
言葉で言い表そうとしても最適な表現が見つからない。
あの素晴らしい日々が霞んでしまう前に。
日常に追われてしまう前に。
すこしずつ、すこしづつ、何か書き出さなければ。
そう思えば思うほど、言葉が続かない。
自分のなかに大切に仕舞っておきたいからのか。
夢を叶えてしまったという、なんとも言えない虚無感と向き合いたくないからなのか。
やはり言葉を持ち合わせていないからか。
わたしにとってはなかなか気軽に簡単に綴れることではないように感じた。
それでも。
旅の記録としてできるかぎり残したい。
まだわたしの中で 目で見た色と体で感じた空気と胸いっぱいに吸い込んだにおいと、全てがありありと思い出せるうちに。
ちなみにアイスランドの正式名称は Ísland (イースラント)。
日本語名称は英表記に基づく “Iceland” なのだそう。
(この違いで旅中一生懸命「アイスランド」と伝えても伝わらなかった、なんてこともありました)
day 1
東京は晴れ。
暑い。
前日までの仕事を片付けて、夜発に飛行機に向けて準備にいそしむ。
搭乗してたのしみにしていたことのひとつといえば、飛行ルートで北極点を通るということ。
通常9時間のフライトで行ける東京↔︎ヘルシンキは 今回の行きでは12時間。
(ちなみに復路は14時間で南回りのルート)
時間なんてなんのその。
滅多に通ることのない北極点を通れるのなら!と長いフライトも特に気にならず、「北極点通過証をもらえる」という情報も事前聞いていたので、それにもまたとてもわくわくしていた。
搭乗直後に添乗員さんへ尋ねる。
「北極点通過証はいただけますか?」
張り切っているのが伝わったのか、ちょっとクスッとされて
「お帰りにお渡ししますよ(にこっ)」
という返答だった。
その瞬間を見届けようとフライトマップを眺めながら(飛行機内では映画を見るよりもフライトマップを眺めるのが好き)、北極海の文字までは記憶があるのだけれど結局寝落ちてしまう。。
無事もらえた北極点通過証を眺めてにやにや。
大満足の行きのフライト。
ヘルシンキには早朝に到着。
乗り継ぎ便は夕方だから時間に余裕がある。
ちょっと街まで(電車で30分ちょっと)、どうせならいつも立ち寄る美味しいスープを食べに行こう、と繰り出す。
太陽が眩しくっていいお天気。
サーモンのクリームスープに大満足して、明日の朝食にシナモンロールを買う。
ヘルシンキ大聖堂のあたり、中心地をトラムでぐるっとして再び空港へ。
いざ、アイスランドの地へ。
飛行機から見えてくる、苔の大地。
真っ直ぐに伸びる1号線。
そうそう、前回もこの景色を見て「わたしは一体なんてところに来てしまったのだろう」と思ったっけ。
旅の始まりは雨。
そうやっぱり今回も雨模様でのスタート。
前回の学びがあったので、飛ばされてしまうような可愛い麦わら帽子はNG、レインウェア持参必須。
GORE-TEXの山用帽子を首元できゅっと紐を締め、レインウェアを羽織る。スニーカーには防水スプレーをしてきた。
リムジンバスはなぜか途中の営業所止まり。
雨のなか大きなトランクを抱えて今日の宿泊先へ歩くこと10分ちょっと。
やっとやっと辿り着いて、簡単に食事を済ませシャワーを浴びてその日は就寝。
22時でもまだ空は明るい。
白夜の季節に来たんだな、と実感。
day 2
曇り時折雨。
朝ご飯は前日にヘルシンキで買ったシナモンロールとピスタチオロール。
午前中はレイキャビクの街を散策しながら12:00にピックアップ予定のレンタカー営業所を徒歩で目指す。
チョルトニン湖では白鳥が泳いで、湖のほとりには白いワタスゲと黄色いバターカップの花が共演している。
通勤のために足早に歩く人たちの横で花を見たり写真を撮ったり、なかなか前へ進めない。
Reykjavíkurtjörn(チョルトニン湖)
Hallgrímskirkja(ハットルグリムス教会)
前回来たときは朝晩散歩コースだった海辺。
今回は対岸に遠く山が見える。
今回の旅の相棒。
Jeepを予約したはずのに車種が変更になっている…^^;
(レンタカー屋のおじちゃんいわく「アップグレードしておいたよ!」とのこと)
Grótta Island Lighthouse
Þingvellir / Þingvallakirkja / Almannagjá
シンクヴェトリル国立公園は、北米大陸プレートとユーラシア大陸プレートの割れ目を地上で実際に歩けるのが最大の魅力。
どちらも端は日本まで繋がっていると思うとなんだかとても不思議な気持ちに。
そしてここはアイスランド本土唯一のユネスコ世界遺産の場所。
Gullfoss
車窓から馬たちを眺めながら宿泊先のキャンプサイトへ。
2日目が暮れていく。
(つづく)
–
(余談)
アイスランドへ行く、と決めたのは昨年秋のこと。
貯めたマイルの見通しが立ったのと、世の中が少しずつ落ち着いてきて「今だ」と思ったから。
年末に飛行機のチケットを取ってから、ずっと一人旅を思い描いて空想にふけっていた。
今回二人旅になったのは思いがけないこと。
一人で行く旅の計画をしていたから、ルートや走行距離、宿泊ポイントも念入りに調べていた。
(旅の計画が大好き)
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