メディア掲載のお知らせ =お気に入りの選び方 / キナリノ=

2022.02.26 ALL, お店のこと

ライフスタイルメディア キナリノさんにお声がけいただき、キナリノYouTube「キナリノ 暮らしのチャンネル」で”お気に入りの選び方”を取材していただきました。

わたしが普段どうやってものを選ぶか、お店のものにもプライベートのものにも通ずる考え方をお話しさせていただいています。

初めての動画取材に緊張しすぎてうまく話せなかったことが心苦しいのですが、補足として下記に伝えたいことをまとめましたので、動画と合わせてお時間ございますときにぜひご覧いただけると嬉しいです。

 

(キナリノアプリからもご覧いただるそうです!)

 

 

わたしのお気に入りの選び方

 

何気なく自分が選んだものがいつの間にかお気に入りになっているということ。
ひとめ見て気に入って手にとったとしても、そのあとずっと気持ちが高揚していたり長く手元で使ったり、そういう過程がないとなかなか「お気に入り」にはならない。

わたしのだいすきなものたちは どうしてお気に入りになったのだろう?今回取材を受けるにあたりそこを掘り下げて考えてみました。

 

色、形、大きさ、素材、手触り、
惹かれるきっかけはたくさん、どんなときもどこにだっていたるところにある。

その瞬間にわあっと揺さぶられる気持ちももちろん大切にするべきだけれど、
ほんのすこし冷静になって、ちょっと先を想像するようにしています。

身に纏っている自分
ワードローブにあるものと馴染み方
使っている自分
部屋にある様子、仕舞う場所、お手入れの仕方

先を想像できるということ、つまりはそのものに対してちゃんと向き合ったということ。
それがわずかでもすぐに頭に描けたらきっとそのものを大切にできるし、結果お気に入りになっていく。

たくさんのものに触れてきて、たくさんのものを紹介してきて、今、わたしはそんなふうに思います。

 

ものを選ぶときは
ずっとずっと先じゃなくていい、少し先が見えたらそれでいい。

きっとそれがお気に入りになっていくから。

 

あとは先を想像できる以外にも、
わたしは”言葉”に惹かれるところがあるので そのものに名付けられた色の名前や商品名にもお気に入りになる要素が多分にあります。

そこから広がる物語。
さらに大切にしたくなる、愛おしくなる、そのものが持つ魅力以上に思い入れが深くなります。

 

いつもぼんやりと心の片隅で思っていたこと、
端々で言葉にしていたこと、
こうやって改めて向き合って考えをまとめてみると今の自分がよくわかったような気がしました。

 

そして、お店のものを選ぶときは、
自分のお気に入りを垣間見せながら主観や感覚を大事にしつつも
その先にいる”誰か”のことを一番に考え想うようにしています。
もちろん、少し先を想像できることも傍らに、ちゃんとその少し先のことを伝え提案できるかどうかを念頭において。

誰かのお気に入りになるであろうものを選ぶ仕事。
責任がありやりがいがあってほんとうに幸せな仕事です。

何かと誰かが出会う瞬間。
ご縁が繋がっていくのを傍らで見守りたい、だからわたしはお店を続けるのだと改めて思うことができました。

 

生きていく上でたくさんのものは必要ないけれど、それでもあたらしいものを手にしたときや知らない世界に出会ったときのわくわくは何にも変え難い。

出会うよろこび
知るよろこび
迎えるよろこび

あたらしいものに出会うということは そこから広がったり深みを増したりしていくこと。

ブランドさん作家さんの生み出すあたらしい世界に触れてほしい。
知ったり関わったり繋がったり、お店を通して誰かの人生がすこしでも豊かなものになればいいなと、そんな場所でありたいなと思い日々お店を営んでいます。

 

自分の”お気に入り”を見つけるためにアンテナを張って、
今日も誰かの”お気に入り”になるべくものをお届けするために心を尽くして。

 

 

キナリノのNさん、Kさん、Sさん、そしてカメラマンさん、この度はありがとうございました!