本を読むこと、

2020.05.05 ALL, 日々のこと

(雑記)
足を運んだ場所、
気に留めたこと、
幸せな気持ちとか
お買いもののこと
などなど。

 

 

普段そんなに本を多くは読まないのだけれど、今こういう状況の中でいつもより少し時間にゆとりもある中あれこれ手を出しているもののひとつが「本を読むこと」。

たくさん並んだ活字を見ているとすぐに眠くなってしまうのと、読み始めたら一気に読みきりたい性格も相まって、なかなか今まで本との距離は縮まらないまま。

でも興味のあることにはまっしぐらなわたしが、はまってしまうと大変。笑
時間も忘れて読みふけっています。

 

今、心に響いたものをいくつか、記録として。

 

西淑さんの作品集

心がヒリヒリしたときにめくると、すごく救われる。
言葉はいらない。
ただただ、絵を眺めているだけでやさしい気持ちになれる。

 

フィンランドの写真家 Anni Leppäläさんの写真集。

お客様から「好きそうだと思って」とおすすめしていただいたのがきっかけで知った写真家さん。
あれ、と思って手元を調べると、持っていた過去の花椿の表紙を撮っていた方だった。
“好き”ってどこかで繋がるんだな。
年齢がひとつ違いなのもなんだか気になる存在。

彼女の余白が好き。
感性を刺激してくれる。
ここじゃないどこかへ連れていってくれる気がする。

本の装丁もとっても素敵。

 

馬にまつわる本には目がなくっていろいろ所持しているけれど、特に好きな3冊。

(右)
「猪熊弦一郎展 馬と女性たち」展覧会で購入した図録
猪熊さんが馬に対して述べた「神様が作られた作品の中でも傑作の中の傑作」という言葉がすごく沁みる。
たくさんの馬の絵に浸れる幸せな1冊。

 

(中)
与那国島で馬と暮らす筆者がまとめた「馬語手帖」。
ずいぶん前に手にしたのだけれどいつの間にかどこかにいってしまって、数年前にまた手元に迎え入れた1冊。
なるほど馬ってこんなことを思っているのね、と思いながら忘れた頃にまた読んで再確認。
いつか馬と暮らしたい。

 

(左)
馬のいる宿泊施設に泊まったときに置いてあって知った絵本「白い馬」。
東山魁夷の絵に魅せられて、表紙のモデルになったこの場所にいつかいってみたいという夢が膨らむ。
絵本なのであっという間に読めるし、美しい絵が散りばめられていて めくっているだけでも大満足。心が落ち着く。

 

大好きな星にまつわる2冊。

(右)
甥っ子と電話をしていたら「隕石はどこからくるの」「地球はどうしてできたの」「オーロラが」なんて話してくるから(小学校1年生…)、図鑑を買ってあげよう!と図鑑を探している最中に自分が気になる本を見つけてしまった。

ときめく星空図鑑」、星の歴史から星座のことまで興味深くて一気読み。

終始わくわく。
星空観察に、プラネタリウムに、出かけたくなる。

 

(左)
お客様がくださったメッセージに星の王子さまの一節が引用されていて、もう一度読み返したいと持っていた本を最近探して読み返した。

すっかり忘れていたけれど、ところどころに気付きがたくさんある。

ちいさいころはなぜかこの絵がすこし怖くって、初めて読んだときは内容が全然入ってこなかったけれど、大人になって読んだらやっと良さに気付けた1冊。

 

最近の2冊。
まだ読んでいる途中。

(右)
随分前から切り取られた一節だけずっとずっと心にあって大切にしている、白洲正子さんの言葉。

(ユーモアの意味は)
それは ひと口にいえば
心のゆとりと他人への思いやり、
また それをもたらす教養にある

この言葉が綴られている文庫本を思い立って購入。
やっとこの言葉に会える。たのしみ。

 

(左)
最近星のことを調べていたら、枕草子の一節と出会う。

第二百三十九段

星は昴星。彦星。ゆふづつ。
よばい星、すこしをかし。
尾だになからましかば、まいて。

清少納言の表現が気になる!と突然興味がわく。
知っていると言えばもちろん「春はあけぼの—」のくだりくらい。
現代語訳と解説と見ていくと、その当時の生活が垣間見えて、そしてその客観的視点がとてもとても面白い。
学生時代に学んだはず?なのに今更良さに気づく。

 

ひょんなことがきっかけで知り合った料理家の夏井景子さんの料理本。

手書きレシピが可愛くって夏井さんの人柄そのもの。
レシピも身近な材料で作れるので見ていてもたのしいし、季節ごとのレシピになっているので次の季節に向けてわくわくする。

最近届いたばかりで、さっそく新玉ねぎの炊き込みごはんをつくってみたらとっても美味しかった。
次は何に挑戦しようかな。

 

 

気になる本を見つけるのは本当にささいなきっかけで。
でもきっと読むまでにはどこかに”ゆとり”がないと辿り着かないんだろうなと思う。

相変わらず難しい本は苦手だし、手元には読みかけてそのままになっている本もいくつかあるけれど、きっと今手にするものは、今だから気になるもの、今だから気付くことがたくさんあるような気がする。

好きなものを思うままたのしむこともできる今の時間を大切にしたい。