北欧を巡る旅路 _ 〈 駆け足のヘルシンキ 〉
2019.02.04 ALL, 旅のこと, 日々のこと
《 July 1-2, 2018 Finland 》
お昼前に発ってヘルシンキに到着したのは夕方。
アイスランドと打って変わってヘルシンキは晴れていて、気持ち良い初夏の空気。
(その後雨模様に、いそがしいお天気…)
夕方について翌日のお昼には出発するというなんとも駆け足な滞在の中、行きたいところをピックアップ。
あぁ、全然時間が足りない、、
しかも曜日が微妙で行きたい場所やお店はほぼ閉まっている。。
ま、でも、限られた時間しかないので行ける範囲でたのしもうと切り替え、夕ごはんがてら向かった先はヘルシンキの先端にあるカフェウルスラへ。
いつも行きたくなる場所。
カフェまで向かう途中のこの公園がまた気持ちいいんだ。
翌日はどんより雨模様。
白亜のヘルシンキ大聖堂は何度写真におさめても、来るたび通るたび撮りたくなってしまう。
通りすがりに見つけたお店の入り口が可愛い。
限られた時間の中で今回訪れたかった、ふたつの場所。
何度もヘルシンキは訪れているのに行ったことがなくって、こんなに美しい場所があるんだって知ってからはずっと想いを募らせていた。
街中に佇む祈りの場所、カンピ礼拝堂。
一歩足を踏み入れると賑やかな街から切り離された空間。
天井から漏れる光と木目が美しい。
空港に向かう途中、電車で途中下車して立ち寄ったミュールマキ教会。
駅から教会までの白樺林の足元には一面スズランの葉っぱ。
スズランの咲く時期(おそらく時期的にはもう少し前)に来たら、一面スズランが白い小さな花をつけて咲いていているだなんて想像しただけで香ってくるようだった。
大きなトランクを入り口に置かせてもらって、入ったその先は白と直線が美しい息を呑むような空間。
そこにはわたししかいなくって、贅沢にもその場所を独り占め。
静かなその場所をしばし堪能する。
立派なパイプオルガンが奏でるところを今度は聴きにこよう。
旅の最後に訪れた場所がここで良かった。
感謝の気持ちで溢れながら、足早に教会を後にする。
帰りの飛行機は ずっとためていたマイルのおかげでビジネスクラス。
お料理はもちろん、マリメッコのアメニティも可愛くって。
旅の終わりを噛み締めながら眠りにつく。
長いようであっという間だった初夏の旅。
梅雨真っ盛りで雨続きの日々の中旅立って、帰国後の7月頭には日本はもうすっかり梅雨明けしていた。
ぐっと高い気温と蒸した空気にちょっとだけ滅入ってしまったけれど、それでも北欧を巡った日々を反芻しながら、半年後の今でも思い出すとあっという間にあのときに戻れるから不思議。
ずっとずっと訪れてみたかった場所。
半年以上前から計画していた旅。
自分を取り巻く環境の変化もある中で思い切って旅に出れたことは、人生のおおきな宝物になった。
また訪れることができるなら…とあれから何度も何度もガイドブックのページをめくっては、次の旅を思い描いている。
きっとすぐに行くことは叶わなそうだけれど、”遠くないいつの日か”を巡らせてわたしは日々を過ごすんだ。
あのどこまでも穏やかで、透明で、おおきく包み込んでくれる、北欧の国々へ。
恋い焦がれるように思いを募らせてはため息をついて。
June 22, 2018 – July 2 , 2018 旅の記録 おしまい
(途中更新が滞ってしまった中、長くにわたり旅の記録にお付き合いいただきありがとうございました!果たしてここまで読んでくれた人がいるのかどうか…)
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