うつくしい記憶へと繋がっていく [ ottchilior ] = in the grassland =

2026.07.04 ALL, イベント情報, 取扱いアイテム

7/10(金)からスタートする企画展、『 in the grassland 』より。

 

韓国の現代漆器作家 ottchilior さんからは 漆絵のオブジェボックスやガラス作品が届きます。

 

一番最初に作品をお見かけしたとき、言葉は分からないけれどそのうつくしい世界に心を揺さぶられ つよく惹かれ、いてもたってもいられなくなりました。
それと同時にどんな素材でどんな技法なのか想像がつかず、実際に見て触れてみたい、そう思ったわたしは韓国行きの旅をあっという間に決めて会いに行ったのでした。
言葉の壁をこえて、いくつものやりとりを交わし、この度作品をご紹介させていただくことに至ります。

 

彼女を紹介する文を読み解くと、

伝統的な漆工芸であるオッチル(天然漆)を現代的な感性で再解釈し、自然、時間、そして記憶の痕跡を探求。

彼女の作品において花や植物は単なる装飾的なモチーフではなく、時の流れを捉え、作品そのものの内側からゆっくりと浮かび上がる記憶として現れます。
まるで古い壁に残された痕跡や、風化した石に静かに根を下ろした苔のように。
幾重にも重ねられた漆は、時間の蓄積を象徴し、儚い瞬間や薄れゆく記憶を、永続的な形へと変容させます。

「漆を通して自然の痕跡と時の流れを記録するアーティスト」

と、あります。

 

 

– Flower Time Series –

「植物の木目に、木の漆を重ねる」
seosoop さんとのコラボアイテム。
オブジェボックスは PLA素材(トウモロコシやサトウキビなどを原料とした植物由来のバイオマスプラスチック)を使用し、3Dプリンターで形づくられています。
Ottchiliorさんの伝統的な漆絵とSeosoopさんの植物由来の3Dプリント作品。
そのふたつが交差することで、伝統と現代性、職人技とテクノロジー、自然と芸術が融合します。

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春の訪れを待ちながら制作されたこの作品は、春の始まりを告げる伝統的な行事である一春の喜びと期待感を表現しています。
書道の代わりに花を描いていた幼い頃の思い出にインスピレーションを得て、季節の移り変わりがもたらす再生、希望、そして永遠の美しさを讃えています。
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何を仕舞おうか想像するだけでも心が躍る容れもの。
ほんのりと透ける、花が舞う。

 

 

– Flower Shadow Series –

ガラスに天然漆と錫粉を使い絵付けしたシリーズ。
プレートはガラスの透けを利用し表裏に絵をいれることでひとつの世界が完成しています。

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移ろいゆく瞬間と絶えず変化する自然の美しさにインスピレーションを得ています。
草花が落とす影は 壁や表面に一時的な模様を描き出します。
そのような美しさは永遠には保てないからこそ、その儚さがより一層尊いものとなるのです。
漆とガラスを通して、これらの儚い痕跡は永遠の思い出としてやさしく補完されます。
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遠くから、草陰から、そっと草花のシルエットを見つめる。
ささやきかけてくるような静かで凛とした世界。

 

 

– Chenghwa: New Antique Series –

19~20世紀朝鮮王朝時代の木製皿(天然漆器)に漆絵で装飾したシリーズ。
アンティーク品が持つ歴史と個性に呼応して制作された、唯一無二の作品。

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野の花のライフサイクル、つまり開花、枯れ、そして季節を巡る再開花にインスピレーションを得ています。
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古物に新たな魅力を吹き込み、生まれ変わらせる。
古いものとあたらしいものが交じり合う。

 

 

花や植物を 漆を通して表現すること。

誰しもが身近で幼いころからの記憶に息づく花や植物、遥か昔から受け継がれてきた技法。
記憶が形になって、誰かの心に響いて、うつくしい記憶へとまた繋がっていく。

ぜひ実際に作品に触れ、そのものが持つ魅力を感じとってください。

 

 

 

オブジェボックスは お茶道具、カトラリー、ペン、お菓子やお茶、などなど自由なアイディアでどうぞ。

 

 

Ottchilior
Jiyoon Yoo(ユ・ジユン)
1996年ソウル生まれ。
ソウルで生まれ育ち、書道やアンティークに興味があった祖父母の影響で幼い頃から韓国の伝統と芸術に深い理解を深める。
20歳で一人で訪れたヨーロッパ旅行がきっかけで韓国的なものに対する熱望と芸術館の変化を経験し、また自国文化に対するアイデンティティを探求し始める。
病弱だった幼年期を過ごし、成長過程でごく自然に環境と健康な生活への関心が生まれる。
地球と自身の体に健康的なやり方の芸術を学び表現したいという考えのもと、天然材料である漆塗りに出会った。

 

 

 

2026/ 7/ 10(金)- 20(月・祝)

『 in the grassland 』

 

草原のなかで

 

オカベマキコ さんからは 花摘みランプ、まち針、モビール、アクセサリーなどお花にまつわるガラス作品、
野草花 さんからは 押し花作品、馬のなべつかみ、
ottchilior さんからは 漆絵のガラス作品やバイオプラスチック製のボックス、
danjo さんからは 韓国の伝統的な織物モシ(ラミー)を使用した布作品、

それぞれお届けいただきます。

 

6月の会期からは引き続き、
Misato Ogihara さんの アイスランドの花を描いた水彩画の原画販売と植物のポスター、
flùr さんの 植物から抽出した香り、
北欧デンマークのブランドより 家庭用クリーニング製品を展開するHUMDAKINから スカンジナビアの自然由来の香りと天然抽出エキスを配合したハンドソープ、HOLMEGAARDから ガラス花器、MOEBEから 木製ポスターフレーム、
をご紹介いたします。

 

-ˏˋ 7/19 sun・20 mon flùr 香りのワークショップ ˎˊ-
flùr さんによる香りのワークショップを開催いたします。
(両日満席につきただいまキャンセル待ち受付中です)

 

6月の『on the hills』展より引き続き植物をテーマに、水彩画、押し花、ガラス、漆、布、香り、さまざまな角度から作品をご紹介する企画展。
日本で初めて作品を紹介する、韓国の作家さんもお招きしました。
うつくしい手仕事が魅力の方々です。

夏至が過ぎ、太陽も一段と高く夏に向かい緑も一層濃く深まっていくころ。
草原のなかで たくさんの植物たちが見せるいろとりどりの世界。
今までに出会ったいくつもの景色を想い重ねて、この場所に描きます。

 

※混雑緩和のため、初日7/10(金)12〜15時は予約制にてご来店を承ります。
来店予約につきましては 7/4(土)18時より受付いたします。
予約方法についてはこちらのページよりご確認くださいませ。
※7/10の15:15以降ならびに7/11以降は通常営業となり、来店にあたってのご予約は不要です。

《『 Atelier el Mini-exhibition & Pre-order event 』と 同時開催になります 》