旅の記録〈INDONESIA – Bali〉

2025.01.29 ALL, 旅のこと, 日々のこと

(雑記)

足を運んだ場所、
気に留めたこと、
幸せな気持ちとか
お買いもののこと
などなど。

 

 

誕生日だし、そんな理由で旅を決めた。
どこへ行こうと巡らせたときに思ったのはやっぱり「馬に会いたい」ということ。

こんな素敵な場所があるよ、そう知人が教えてくれたその場所は 最初に理解するまで少々時間がかかった。
けれど、知るほど見るほどに惹かれていって”いつか行きたい場所”におさまった。
地図にピンを打って、HPの写真を眺めながら、いつかを想い描く日々。

その場所をふと思い出して、行きたいな行けるかな、と、導かれるように予約の空きや経路、飛行機のチケットを調べてみる。

飛行機のマイルもあるし行けるかも。
とんとんとんっと繋がっていく。

そうなったらもう行くしかない。
ひとりでひっそり弾丸旅を計画して、わくわくにやにやして過ごした秋の日のこと。

 

 

はじめての国、はじめての東南アジア。
“はじめて”は何かと不安もつきまとう。

その予感が的中してしまったのは、予約していた迎えのタクシーがいなかったこと。
でもそんなことでめげない。
騙されないようにふっかけられないように、慎重に交渉する。
旅の始まりからこんな出来事…なんて思いながら、はじめての国を車窓からずっと眺めているのはたのしかったし、道が混み過ぎて裏道をいったときは現地の人々の生活が垣間見えて大変に興味深かった。
そしてタクシードライバーさんはとても親切な方で、道中の2時間弱の間いろいろ気遣ってくれたり話しかけてくれたり、終始疑ってごめんなさいの気持ち。

 

そして出発前から気にしていた天気予報はずっと雨か雷。雨季らしい天気が続くのだと半ば諦めていた。
なのに滞在中はずっと晴れて蒸し暑く、雨に降られることはなかった。(幸いなことだけれど うっかり日焼けをしてしまう…)

 

 

今回の旅の目的地、
『 lodgeinthewoods 』

 

その場所は素晴らしく、うつくしく、いやそれだけではく何とも形容しがたい。

動物たちが自由にしていて、スタッフさん方々がみんな親切丁寧で、部屋は細部まで行き届いていて、食事は何を食べても美味しい。
時間を忘れて心ゆくまでその場所を堪能する。

 

部屋にはたくさんの馬の写真。

部屋にあった美味しいチップス。
若菜晃子さんの本を読み進めると、”ウビ”(インドネシア語で芋という意味だそう)という食べ物であることが判明。
薄くあげたパリパリのお芋がおいしくって止まらない…!

 

旅のお供に選んだのは 若菜晃子さんの「旅の断片」。

今度初めて一緒にお仕事をさせていただく、山を登る方の投稿で興味を惹かれた。
偶然にも今回訪れる地がエッセイの中にまぎれこんでいることも知り、この一冊だ!と旅の前日に本屋へ駆け込んで手にする。

何気ない出来事からハプニングまで、自然や心情をありのままにうつくしく表現する言葉の数々にぐっと引き込まれて夢中で読んだ。
自分のなかにぼんやりあった考えや想いが言葉になっていたり、新たな気付きがあったり、今出会うべき本だったのだとしみじみ思う。

シリーズも読みたくなり続巻もさっそく購入。
とてもたのしみ。

 

夕方の光。

 

朝の光。

 

稲にきらめく朝露の光。

 

いつ何時も光がきれい。
光を追いかけてしまう。

 

しろい生き物たちがそこかしこにたくさんいる。

 

blue eyes

 

blue eyes

 

こちらをじっと見つめてくるやさしい瞳。
尾毛が陽に照らされてきらきらしているのが好き。

 

敷地から一歩出ると地元の方の日常生活も垣間見える。

 

神様へのお供え チャナン。
「美しくありますように」という意味を持つそう。

ちょうど朝のお供えに遭遇して、そっと後方から見させていただいた。

(多分神聖なものなのに、快く写真を撮らせていただいてありがとうございます)

 

旅をすること。

日常と距離を置くことで、
ついついいつも何か考えごとをしてしまう頭をやすませて
ただただぼうっと車窓からの流れる景色だけを眺めていたり
読みたかった本を心ゆくまで読む時間を過ごしたり。
こういう時間も大切だなと改めて思わされる。

そう思うと目的地までの移動が長くても苦にはならないし、むしろ長い移動時間があることで日常と旅が切り替えられて思いっきり旅に没頭できる。

 

旅であれこれ考えることをしたくないから、なんとなく今まで旅で必要以上のコミュニケーションは避けてきた。
けれど今回、わたしの英語が拙すぎるのにみんな一生懸命に話しかけてきてくれて、みんな日本が好きで何度も訪れていると熱心に語ってくれた。
台湾のファミリー。
ロシアのカップル。

台湾のファミリーは昨年2度も日本を訪れたと写真をたくさん見せてくれた。
ロシアのカップルは毎年日本へ来ているそうで、11月に日本へ行くから会いに行くねと言ってくれて連絡先を交換した。
別れ際のハグも慣れないわたしにはなんだかくすぐったくて、でもうれしくて。
再会できるといいな。
それまで今勉強中の英語がもう少しだけ上達していますように。

 

そして翌朝には宿の方々に思いがけずみんなの前で誕生日まで祝ってもらって、恥ずかしいやらうれしいやら…
歳を重ねたらうれしいと涙が出てくる。

とにかく「Thak you」ばかり言ってたなぁ…
でも、ありがとうをとびきりの笑顔で言えたら、きっと言葉が拙くても伝わる気持ちがあるはずと信じて。

 

 

真っ白な空間に身を置いて、ただただぼんやり馬に会いにいったり、光を見つめたり、自然のなかで深呼吸したり、動物たちと触れ合ったり、文化に触れたり。

早々に帰ってきて本当に自分はあの場所にいたのかな幻ではなかったのかなという感覚になっているけれど、確かに存在した記憶をこれからもしっかりと自分の心に携えて生きていく。

 

 

(道端の神様とわたし)

 

(スタッフさんがいつの間にか撮ってくれていた写真)

 

Thank you so much, it was a great stay!
Have a great great birthday!