香りを重ねた二月の記憶
2024.02.16 ALL, 日々のこと
(雑記)
足を運んだ場所、
気に留めたこと、
幸せな気持ちとか
お買いもののこと
などなど。
先日、かほりとともに、さんの展示「二月の香 - 更 -」へ足をはこんできました。
日本の植物を自ら蒸留して香りを抽出するという試み、そして綴られる言葉ひとつひとつに感銘を受け、かねてよりずっと香りを体験してみたいと思っていたのです。
なかなかお会いできるタイミングに展示へお伺いすることが叶わずにいたのですが、今回ようやく。
今回のためにつくられたという- 更 -の香りは、2月にふさわしく新年の清々しさもたずさえながら春のあたたかさも感じさせるまさに冬と春の間の香り。
深呼吸したくなるその香りを確かめるように、調香されたひとつひとつの香りを紐解いていく。
果実も植物も樹脂も、それぞれをふっと吸い込むだけでやさしく身体中に沁みわたる。
一番驚いたのは鉱物にも香りがあるということ。
針針としたその見た目と薄蒼い姿から想像する香りは、まさにそのまま。
わたしが感じた印象は 冬の晴れた日。
その場でお話を聞きながら調香をしてくださるというので、わたしも体験を。
「春がちょっぴり苦手なわたしに寄り添う御守りみたいな香りがほしいです」とお伝えし、- 更 – の香りに重ねてくださったのは ミモザと苔。
2月のなかにほころぶ あたたかな花の香り。
決して甘すぎず強すぎず さりげなくやさしくそこにある。
日陰でそっとじっとそこに佇む、しっとりとした苔の香り。
足した途端に香りの雰囲気をぐっと別世界へ連れていってくれる。
強さよりもやさしさ。
華やかさよりもさりげなさ。
でも時折ふわりと”らしさ”が香る。
そんな、今のわたしにしっくりとくる形で仕上げてくださいました。
(包まれた紙がほんのり青から薄桃色のグラデーション)
包みもまた美しく。
展示の帰りみちで思わず笑顔がこぼれたこと、家で包みを開けるときに浄化されたような気持ちになったこと。
今はおすすめいただいた御本「雪のひとひら」を読むのがたのしみで仕方ありません。(今日あたりにポストに入っているかな)
とてもとても良い機会をいただきました。
かほりとともに、さん、ありがとうございました!
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