Ísland〈day9〉 - skýjað, rigning, stundum sól –

2023.08.18 ALL, 旅のこと, 日々のこと

《 27 June – 5 July, 2023 Iceland 》

Ísland
ー kýjað, rigning, stundum sól  曇り、雨、時々晴れ ー

 

 

day 9

風が冷たくて一番寒く感じた朝。

早起きをして7時には空港へ。
レンタカーの返却も問題がなくってほっとひと安心。

 

 

ぐんぐん遠くなっていくアイスランドの大地。

今回も「またこの場所に還って来るね」ってそう誓って、目を瞑る。
瞼の裏に焼き付けた景色を滲ませながら この地で過ごした9日間をじんわりと噛み締めて。

 

ノルウェー海を渡り、ノルウェーとスウェーデンを飛び越えて、フィンランドへ。

長いようで過ぎてしまうとあっという間だったアイスランド旅も終わり。

 

 

 

– epilogue –

 

 

ずっとずっと夢だったアイスランド一周の旅。

またこの場所へ還ってくるね、と誓った5年前。
こんなにも早く夢が叶うだなんて。

 

車内のBGMは Sigur Rós、múm、Björk。
繰り返し流れるアイスランドミュージック。
この土地で生まれた音楽であることに何の違和感も感じさせない、景色と空気と混ざり合う音と声。

 

南へ、東へ、北へ、西へ、
ぐるりとおよそ2000kmの旅。

車窓から流れゆく景色は飽きることなく次々といろんな表情を見せてくれる。
眠くなっている暇なんてない。

 

変わりゆく地形
広がる草原
空と水と海
数えきれないほどのさまざまな青
池塘に写る空
切り立った崖
土の色
苔と花
どこまでも続く大地

鼻先をくすぐる花のにおい
ふと見上げて心を掴まれる空の色
絶え間なく流れてゆく雲

そして、めくるめく天気。
こんなにも曇り空が似合う国は他にもあるのだろうか。

 

視界いっぱいに広がる景色は この目にもこの両手にもこの身体にもおさまりきらない。
広大よりも雄大よりも もっとずっと果てしないもの。

 

感情があふれて抱えきれなくなる。
この想いをすぐには整理ができなくて、どう表現したらいいのか適切な言葉が見つからない。(それは旅の終わった今でも)

 

まだ夢のなかにいるような夢と現実の狭間のような。
そんな感覚のまま旅が終わってゆく。

 

ふわふわと心はあの日からずっとアイスランドに置いてきたまま。

 

(旅の終わりはなんだかセンチメンタル)

 

 

Travel diary BGM ♫

旅の始まり
Sigur Rós|Hoppípolla

旅のなかば
Björk|Hyper-Ballad
Múm|Green Grass Of Tunnel
Sigur Rós|Starálfur

旅の終わり
Sigur Rós|Olsen Olsen

(リンクはYouTubeに飛びます)

 

 

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国名:アイスランド共和国(Republic of Iceland)
面積:10万3000㎢
人口:37万人(2021年時点)
首都:レイキャビク
通貨:アイスランドクローナ
言語:アイスランド語

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